ハゲの惑星の珍事

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地球がハゲの惑星となった時に起こる、
珍事とは一体どんなことでしょうか。

現在では想像もできないことが、
未来の地球においては、
普通のことになっていると予想されます。

遠い未来において、
地球が惑星と化した時には、
現在の地球からは想像しがたいことが当たり前のことになっているかもしれません。

現段階で予想される地球の未来の姿とは、
いかなるものか考察してみましょう。
ただし、これはあくまでも予想であり、
必ずこうなると断言するものではありません。

いの一番に考えられるのが、
ほとんどの地球人の頭髪が退化して、
無毛化していると考えられますので、
ハゲであることも、これまでのようには目立たなくなっているだろうということです。

このことは、いわば特権の喪失を意味します。
頭が光っていることの特権が失われるのです。
特権はく奪といってもいいでしょう。

目立つことはいいことだとの観点からは、
今の方がよっぽどいいということになりますが、
これはまさに、痛しかゆしのはげ頭といったところでしょう。

想像される変化の二つ目は、
はげ関連産業の衰退あるいは消滅です。
これは、あまりにも頭部の無毛化が一般化してしまうと、
頭髪に関連した産業が立ちいかなくなるのです。

具体的にいうと、
かつら関係の企業や、
養毛剤・育毛剤関連の産業は、
壊滅的な大打撃を受けるものと予想されます。

これは、周りの人間の大半が、
至極当然のこととしてハゲを受け入れることとなるため、
毛のない方が普通であり、
頭が光っていることに心の平安を感じるようになって、
わざわざ毛髪を増やそうとしたり、
かつらをかぶって自慢の頭を隠そうなどとは、
誰も思わなくなるからです。

人間は多数派に順応する性質を持っています。

現代のように、
頭髪派が多数を占めれば、
髪の毛がある方が正義であり、
正しいのです。

しかし、未来の惑星では逆になります。
無毛派が多数派で体制派となります。
そこでは頭に毛がないことが正義であり、
正しいことだとみなされます。
つまり正義ははげにあるのです。

ですから、かつらや養毛剤などといったものは、
必要のないもの、あるいは邪道と考えられるのです。

必要性のないものは消え去る運命にあります。
かつらや養毛剤・育毛剤の類は、
すでに過去のものとしての運命をたどることになるでしょう。

こういった事柄は、
現在の地球から見れば珍事といえますが、
未来の惑星からすれば、
珍事とは呼べないものといえるでしょう。

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